好きな音楽語らせて!米津玄師「メトロノーム」

米津玄師

はじめに

音楽には人それぞれの感じ方がありますよね!そして自分の感じたことをアウトプットすることで自分を理解できるようになったり、誰かの感想を聞くことで新しい視点が得られるなど様々な楽しみ方があると思っています!

僕は文章化することで自分を理解し、皆さんは新しい視点が生まれるかも…しれません(笑)

新しい視点が生まれることで日常の捉え方が変わって、ちょっとでも感情が豊かになってもらえたらうれしいです!

米津玄師さんの「メトロノーム」

今回は米津玄師さんのメトロノームについて語りたいと思います!!聞いたことのない方はぜひ聞いてくださいね!

それではどうぞ~

曲名いってみよう!!

メトロノームについて考えると学校の音楽室を思い出しませんか?僕はピアノの上で一定のリズムを刻むメトロノームを見るのが結構好きでした(笑)

米津さんの「メトロノーム」の中でメトロノームは比喩表現として登場します。

あとでご紹介しますがこの比喩が本当に絶妙なんです…

イントロ!?

イントロなんかないだろ!!って思ったそこのあなた!もう一度よく聞いてみてください!!歌いだしの前に和音が聞こえませんか??

僕はこの和音がとっても好きなんです…

よく考えてみてください!和音って不協和音なども含めると無限にあるんです!その中で米津さんはこの和音(Gsus4というコードらしいです)を選んでいます。

この最初の和音だけ聞くと心地いいような、ちょっと不安になるようなそんな感じがします…失恋して静かになった部屋で相手を思い出すときの気持ちが正確に表現されているようで…泣けますね(´;ω;`)

自分の感情を音にする。簡単なようで、膨大な量の知識の中からさらにそれを選択している…音楽ってなんだか神秘的ですよね!

Aメロ

まずは歌いだし!

米津さんはあえて吸気音を入れていますね!これも表現の一つだと思っています!吸気音を入れることで次の言葉がため息のように感じられたり、独り言感が出たりする気がします。

余談ですが、スローテンポの音楽はこういった身近にある音が表現として多く使われている(吸気音やウィスパーボイス)ので何度も聞くことで新たな発見や、その時の自分の生活などで捉え方が変わることがあるので試してみてください!時間を空けてから聞くのもおすすめです!

ちょっと脱線しましたが(笑) 歌詞を見ていきます

初めから僕ら 出会うと決まってたのならば どうだろうな そしたらこんな日がくることも 同じように決まっていたのかな

先ほども言ったように歌いだしで吸気音を入れているのでAメロ全体に独り言感が増しているように感じます。

また、「初め」「から」「僕ら」と分割することで自分の言いたいことを一つ一つ言葉にしようとする感じがとてもいいですよね…

「どうだろうな」の部分も人によって捉え方が変わると思いますが、僕は隣にだれもいないのに相手を思い浮かべて、そして孤独に語りかけている感じがして切なくなります(;_:)

僕が想像した「こんな日」は思い人との別れです。これ以外想像することはできても、なんかしっくりこないんですよねぇ

最初から最後まですべて決まっているのだとしたら後悔って消えるのだろうか…

僕らが触れてきた出会いや別れは、初めから決まったものではなく偶然の産物なんだと思っています。それでも「こんな日」に起こった別れを現実とは思いたくなくて、普遍的なものを書き換えて現実逃避している様が心苦しく音楽に落とし込まれている感じがします…あぁ切ない

Bメロ~

Aメロに比べて楽器が増え、言葉数も多くなってきました。だんだん自分の思いが込み上げてきたんだろうなぁと勝手に想像しております(笑)

歌詞にいきますね~

ずっと叶わない思いを 募らせていては 互いに傷つけ合って 責め立て合った ただ思ってただなんて 言い訳もできずに 去り行く裾さえ掴めないでいた 弱かった僕だ

ずっと叶わない思いを 募らせていては 互いに傷つけ合って 責め立て合った

この部分は僕が中学生の時にはちんぷんかんぷんでした(笑)だって思いを募らせたってことは口に出していないじゃないですか!!なのになんで傷つけ合ってるんだ!?

でも今は自分の中に落とし込めています。

恋愛の中で傷つくのは失恋だけじゃない気がします。相手に思いを伝えたいのに恐怖心(叶わない思い)から伝えられないもどかしさ。恋愛の駆け引きみたいなものも結構つらいですよね(楽しいと思う人ももちろんいると思います)

それらを米津さんは傷つけ、責め立て合うと表現しているのではないでしょうか…

経験を通して解釈が広がるのも音楽の醍醐味ですね!

また、それらの消極的な行動を「弱かった僕」と自虐しています。こりゃ刺さる;;

サビ!

楽器に詳しいわけではないので断言できませんが米津さんの楽曲ではヴァイオリン(?)が多く使われている気がします。「メトロノーム」もBメロから登場し、サビではBメロに比べて大きく動いています。(あってるか不安だぁ)

音楽において楽器選びはとても大事なものなのだと思います。

僕がヴァイオリンに持つ音のイメージは希望や勇気です。ただ単に僕がUNDERTALEというゲームのHopes And Dreamを聴きすぎなのかもしれませんが(笑)

ここであえてヴァイオリンを強調させることでただの失恋だけでは終わらないという思いがつたわってきませんか??

歌詞行くぞ~

 今日がどんな日でも 何をしていようとも 僕はあなたを探してしまうだろう伝えたい思いが 募っていくまま 一つも減らない僕を笑い飛ばしてほしいんだ

ここでいう「探してしまう」は物理的に探すというわけではないと思っています。というのも「今日がどんな日でも 何をしていようとも」とあるので時間や行動はきっと関係ないんです。

僕が思うに「探してしまう」のは頭の中にある「あなた」、つまり記憶です。米津さんは記憶を思い出すことを「探す」という言葉で暗喩しているんじゃないかな?と思っています!

そして「笑い飛ばしてほしい」というのもすごく素敵ですよね。笑うという行動は許しの象徴だと思います。特に口では許しているといっても本心はそうじゃないかもしれません。でも笑うことは本心でないと難しい…

きっと「あなた」という存在に笑い飛ばしてもらうことで「僕」の心を救って楽にしてほしかったんだろうなぁ。

二番にいこう!

今回はAメロからヴァイオリン(?)が登場しています!だいぶ印象が変わりますね!

歌詞行きますよ~

味気ない風景だ あなたがいないのなら どんな場所だろうと 出会う前に戻っただけなのに どうしてだろうか 何か違うんだ きっと僕らはふたつ並んだ メトロノームみたいに 刻んでいた互いのテンポは 同じでいたのに いつしか少しずつズレ始めていた 時間が経つほど離れていくのを 止められなくて これから僕たちは どこへ行くのかな すべて忘れて生きていけるのかな あなたが今どんなに 幸せでも 忘れないでほしいんだ 僕の中にはいつも

ついに登場しました「メトロノーム」。ここの表現が僕はほんとに大好きなんです!!

メトロノームは一定のリズムを刻んでいきます。そしてそのメトロノームをふたつ並べたとき、初めは同じリズムに聞こえても次第にズレが生じていきます。これを人間同士の関係性と重ね合わせているんですねぇ。

音楽を製作する上でメトロノームは大黒柱のように重要で不変なものだと思います。そう考えたとき、人間の中にあるメトロノームは何なのでしょうか…

僕は価値観や考え方なのかなーと思っています。僕は双子で片割れがいるのですが、ほとんど同じように育っているのにもかかわらず価値観や考え方が同じではないんです。そしてそれらが違うから各々の道があり、時には喧嘩をします(笑)。

なので僕らの中の価値観や考え方はその人間の性格や長所、短所を生み出し、より人間らしくするのではないでしょうか。

だとすれば僕らの人生は一つの音楽を作っているのかもしれませんね!

Cメロ+ラスサビ+アウトロ!!!

Cメロは一気に落ち着いて歌声がよりはっきり聞こえてきます…そしてこの歌詞!!!美しい;;

すれ違って背中合わせに歩いていく 次第に見えなくなっていく これからも同じテンポで 生き続けたら 地球の裏側でいつか また出会えるかな 今日がどんな日でも 何をしていようとも 僕はあなたを愛してしまうだろう 伝えたい思いが 募っていくまま 一つも減らない僕を  笑い飛ばしてほしいんだ   あなたがいてほしいんだ 

Cメロの歌詞も素晴らしいですよね!!私たちの住む地球というものを用いて表現することで「旅」つまり人生を彷彿とさせてくれます!

私たちの中にある価値観や考え方はなかなか変わりません。でもたくさんの経験をすることで気づかないうちに変わっているかもしれません。

音楽にAメロBメロCメロなどがあり、それらのテンポが何事もなく変わっていくように、僕たちの人生も一度はすれ違い背を向けて歩き出したとしても、生き続けることで向かい合い、いつの間にか変わっている価値観や考え方で同じようなリズムを刻んでいくんだろう

米津さんからの励ましのメッセージだと思っています(笑)

おわりに

とっても長くなってしまいました;;

最後まで読んでくれる方は現れるのでしょうか(笑)

自分の中でもやもやしていた気持ちもあったのですが、整理することができてよかった!!

皆さんの音楽の聴き方、そして日常の過ごし方がちょっとだけ変わってくれたらうれしいな!

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